発達障害における2次障害のコントロールのための薬物療法の組み立てに考慮できるように、精神科薬物54種類(実際はそれプラスα)について、感受性遺伝子検査を用意しています。これにより、2次障害がひどい場合や統合失調症リスク遺伝子も併存している場合のコントロール困難症例(いわゆる、「当初はただの発達障害として円満平穏に推移・生活していたのに、あるときから妄想・幻聴・幻覚が出現し始めた」、というような病態で知られる症例)における治療環境もずいぶん改善します。
主要な精神科薬剤54種について、そのひとごとの効き目とリスクについて、グリーン・イエロー・レッドの3区分で評価できます。
ここで評価に洩れているお薬であっても、それらのお薬の系統からだいたいの予測をすることもできます。
また、そのひとに合った薬物療法のアドミニストレーションのため、抗精神病薬・向精神薬/抗うつ・抗不安などの作用別、統合失調症・全般性不安障害・社会不安障害/社交不安障害/気分障害/双極性うつなどの傷病名別にも感受性検査の結果が出ます。
これまでは、どの薬がどれくらいで効いてまたは効かないとわかって、効いた場合はどれくらいで体内で代謝・失活して効果がきれるかは添付書と経験による臨床判断しかありませんでしたがそれが事前にわかるようになり、さらに飲み合わせについても評価できるようになりますので、多剤併用に陥らずに済むこととなります。また、仮に多剤併用に陥った場合でも、お薬についてどれとどれをどの順番で、どのようなペースで断薬したらいいかがわかります。